ギャンブルとの馴れ初め④
どうも、人間のクズです。
今回はサラ金業者に面接に行った所から始まります。
サラ金業者も損をしたくないので、返せない人には貸しません。
つまり、これから死にゆく人間に手は差し伸べません。
ですので、これまでの借金の額とか、収入など色々書いたり聞かれます。
当然僕は本当のことを言いません。
言ったら貸してくれない事は目に見えてます。
担当の方はある程度僕の情報を聞き出した後一度席を離れました。
恐らく今話して書いた事が本当かどうか確認しに行ったんだと思います。
僕は諦めてました。
ほぼ人生も諦めてたと思います。
そこのサラ金業者で借りれなければ闇金に行くしかなかったからです。
担当が帰ってきました。
答えは当然融資ができないでした。
僕は帰ろうとしました。
が、その人は何故か融資ができない理由を懇切丁寧に裏事情まで説明し始めました。
貸せない相手に話すことではないし、自分が聞いていいレベルの話なのかもわかりませんでした。
貸せない理由を話し終えた後にその人は続けました。
『君はそんなに若いのにこんな事になってはいけない。知り合いの弁護士を紹介してあげるから行きなさい。』
僕は騙されてると思いました。
話を適当に聞いて帰るつもりでした。
その人はおもむろに携帯電話を開き誰かに電話しました。
『僕の息子の友達がかなり借金して困ってるんだ。助けてあげてくれない?』
と、僕は信じられませんでしたが、その人は嘘をついてるようにも思えなくなりました。
その人は電話を切って僕に言いました。
『この住所に今話した弁護士がいるから今から相談に行きなさい。』
僕は思わず考えていることを言ってしまいました。
『初めて会った僕になんでそこまでしてくれるんですか?』
無意識に出ました。
その人は、
『僕の息子は丁度君ぐらいの年齢なんだ。そんな子が大変な目にあっていて無視できない。』
僕はこの人のことを信じました。
そして、そのあとすぐに紹介してもらった弁護士事務所に行き、人生の再建の道を進みはじめました。
話はここまでです。
この後も依存症の症状は出続けましたが、少しずつフェードアウトして行きました。
完全にパチスロをやめるまで約3年、やはりこの期間中も周りに迷惑をかけましたが前よりは酷くはなかったです。
僕は依存症を知ってます。
依存症は全てを無くします。
長く続くと自分の存在に疑問を持ちはじめます。
苦しみます。
この期間の内にほとんどの人は自暴自棄になります。
依存症を抜け出すには結局は人間の繋がりです。
繋がりが依存症に打ち勝ちます。
綺麗事ではないです。
次回は依存症から抜け出した経緯ときっかけを書きます。